限怪
スランプになりハワイに逃亡してきた売れっ子作曲家・樋口円香とハワイの小さなマラサダ屋を営む素朴な少女福丸小糸。
マラサダをリピートしたことがきっかけでふたりは会話するようになり、海に行ったり映画を見たり、徐々に親睦を深めていく。
ある日小糸は偶然日本の作曲家・樋口が失踪していることを知り、その人物が仲良くしている円香であることを確信する。
ーー円香ちゃんはこんなところにいていい存在じゃない
小糸は樋口に素直な気持ちをぶつけるが、作曲ができなくなったことを告げられる。
自分にどんな言葉がかけられるか悩んだ小糸は、一人で旅に出る決意をする。
ーー私は、ずっとお店を継いで生きていくんだと思っていたけど、きっとそうじゃない。円香ちゃんと過ごしたい気持ちと同じくらい、円香ちゃんに負けないくらい自分の足でいろんなものを見てみたい
何も言わずに旅に出た小糸を待ち続けた樋口は閉店したマラサダ屋に残された手紙を発見し、小糸の気持ちに気づき、いてもたってもいられず帰国する。スランプはもう治っていた。
ーー帰ってきたら、またマラサダ作ってよね。私も…あの店に帰るから
ED曲「アスファルトを鳴らして」