限怪(1日遅れ)
12月。仕事も終わり家に帰ると、卯月が家の飾りつけをしていた。
…クリスマスまであと2週間か。
卯月、25歳。私は24歳になった冬。気づけば私たちは親元を離れて、身を寄せ合っていた。
「あれ、おかえりなさい、凛ちゃん」
「ただいま、卯月」
「今日仕事は?」
「お昼過ぎに終わっちゃいました」
「そうなんだ」
そっけない会話を交わしたあと、私はコートを脱いでリビングのソファに座り込む。
「凛ちゃん」
ムッとした感じで卯月が声をかけてくる。
「なに、どうしたの?」
「どうしたのじゃなくて…」
「ふふっ、もしかして手伝って欲しいの?」
「…なんで笑ったの今」
「別に、なんでもないよ」
「何それ!?もうっ」
…これ以上からかったら機嫌損ねちゃうからやめておこうか。
「手伝ってあげるから、いいでしょ?」
「…むぅ」
…気づいたら、出会ってから8年もの月日が流れていた。たくさんの出来事があったけど、私と卯月の仲は今も変わらない。
…これからもそうだと、いいな。
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投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした(焼き土下座)
明日(今日)以降はXIGさん→さんだーさんと続きます。